
近年、卵の価格が高騰し続けています。かつて「物価の優等生」と呼ばれた卵ですが、今やスーパーで気軽に手に入る価格ではなくなりつつあります。その背景には、鳥インフルエンザの感染拡大による供給不足が大きく影響しています。
そんな中、安定した価格で購入できる「液卵」が注目を集めています。液卵とはどのようなものなのか、なぜ今注目されているのか、わかりやすく解説していきます。
卵の価格高騰の背景
卵の価格が上昇し続けている理由の一つが、全国的に発生している鳥インフルエンザです。例年、冬場から春にかけて感染が広がりますが、今年は例年以上に発生件数が多く、感染拡大のスピードも過去最高レベルとなっています。
鳥インフルエンザが発生すると、養鶏場では感染拡大を防ぐため、大量の鶏が殺処分されることになります。その結果、卵の供給量が減少し、価格が高騰してしまうのです。
また、鶏の飼育環境を維持するためのコスト増加や、飼料価格の上昇なども影響し、卵の卸売価格は上昇傾向にあります。スーパーでも、1パック10個入りの卵の価格が上がっており、仕入れが安定しない状況が続いています。
「液卵」とは?
こうした状況の中で注目されているのが「液卵」です。液卵とは、卵の殻を取り除き、中身だけを液状に加工したものを指します。業務用として使われることが多かった液卵ですが、最近では家庭向けの商品も販売されるようになりました。
液卵には以下のような種類があります。
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全卵液
白身と黄身が混ざったもの -
卵黄液
黄身のみを使用したもの -
卵白液
白身のみを使用したもの
これらは冷凍保存が可能であり、特に業務用では長期保存ができるメリットがあります。通常の生卵は1週間程度しか持ちませんが、液卵は冷凍することで2年間保存することも可能です。
液卵が注目される理由
液卵が注目される理由は、大きく分けて3つあります。
1. 価格が安定している
卵の価格は市場の供給状況によって大きく変動します。しかし、液卵は卵が安い時期に大量に加工・冷凍して保存できるため、市場価格に左右されにくいという特徴があります。これにより、価格が急激に上昇することが少なく、安定した価格で購入することが可能です。
2. 使い勝手が良い
液卵はすでに殻が取り除かれているため、調理が非常に簡単です。例えば、オムレツやスクランブルエッグ、パンケーキ、マヨネーズの材料など、様々な料理にそのまま使うことができます。特に飲食業界では、殻を割る手間が省けるため、作業効率の向上にもつながります。
3. 保存期間が長い
生卵は冷蔵保存でも1~2週間程度しか持ちませんが、液卵は冷凍すれば2年ほど保存することができます。これにより、卵不足が発生した際にも、事前にストックしておけば安定的に卵を使うことができます。
家庭での液卵の活用法
家庭でも液卵を活用することで、卵不足の影響を受けにくくなります。特に、以下のような料理に適しています。
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卵焼き・だし巻き卵
白身と黄身が均一に混ざっているため、綺麗に焼ける -
オムライス・スクランブルエッグ
混ぜる手間が省け、調理がスムーズ -
パンやお菓子作り
計量の手間が少なく、安定した仕上がりに -
マヨネーズやソース作り
卵黄液をそのまま使えるため、簡単に作れる
また、液卵は必要な分だけ解凍して使うことができるため、無駄が少なく済むのも大きなメリットです。
まとめ
卵の価格高騰が続く中、液卵は安定した供給と価格のメリットを持つ優れた選択肢として注目されています。鳥インフルエンザの影響が長引く可能性があるため、今後も液卵の需要はさらに増えていくでしょう。
家庭でも使い勝手の良さや長期保存のメリットを活かし、液卵を活用することで、卵不足の影響を抑えることができます。卵の高騰が気になる方は、ぜひ液卵を試してみてはいかがでしょうか。
