
2月3日の節分といえば、豆まきや恵方巻きを食べる習慣がある日本の伝統行事です。
しかし、小さな子どもや高齢者にとっては、思わぬ事故につながる危険も潜んでいます。消費者庁や医療関係者は、節分の豆や恵方巻きの誤嚥や窒息リスクについて注意喚起を行っています。今回は、安全に節分を楽しむためのポイントを解説します。
節分の豆まきにおける注意点
豆まき自体はもちろん楽しい行事ではありますが、小さな子どもにとっては危険な側面もあります。特に5歳以下の子どもにとっては、豆やナッツ類の誤嚥や窒息のリスクがあるため、注意が必要です。
1. 窒息・誤嚥のリスク
豆やナッツ類は小さいため、誤って吸い込んでしまうと気管に入って窒息や誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。2020年には4歳児が節分の豆を喉に詰まらせて亡くなる事故が発生し、消費者庁が注意喚起を行いました。
2. 5歳以下の子どもには豆を食べさせない
消費者庁は5歳以下の子どもには節分の豆を食べさせないよう推奨しています。どうしても節分の雰囲気を楽しみたい場合は、以下の代替案を検討するとよいでしょう。
-
豆の代わりにボーロや小さくしたクッキーを使用する
-
折り紙や新聞紙を丸めたものを豆の代わりに投げる
-
個包装の豆を使用し、誤飲しないようにする
3. 豆まき後の片付けを徹底する
豆まきをした後に床に落ちた豆を放置すると、小さな子どもが拾って食べてしまう可能性があります。事故を防ぐためにも、豆まき後はしっかりと掃除をしましょう。
4. その他
6歳以上の子どもであっても、ふざけて喉に詰まらせたり、小さな弟や妹に豆を食べさせたりすることがないよう、事前にしっかりルールを伝えておきましょう。
恵方巻きを安全に食べるために
恵方巻きは節分の定番グルメですが、特に高齢者や小さな子どもにとっては、海苔やご飯の粘り気が原因で窒息のリスクがあります。
1. 小さく切り分けて食べる
恵方巻きは通常丸ごと食べる習慣がありますが、小さな子どもや高齢者にとってはリスクが伴います。一口サイズにカットして、ゆっくり噛んで食べるのが無難でしょう。
2. 飲み物を用意する
喉に詰まりにくくするため、飲み物をそばに用意し、適度に水分を取りながら食べることが大切です。
3. 食事中は落ち着いた環境で
食事中に笑ったり、話したりすると誤嚥のリスクが高まります。特に子どもは興奮しがちなので、食べるときは静かに落ち着いて食べるよう促しましょう。
もし窒息が発生した場合の対応
万が一、豆や恵方巻きが喉に詰まった場合は、すぐに適切な対応をすることが重要です。
1. 背部叩打法(背中を叩く方法)
-
片手で体を支えながら、もう一方の手で肩甲骨の間を強く叩く。
-
何度か繰り返して、詰まったものを吐き出させる。
2. 腹部突き上げ法(ハイムリック法)
-
背後から両腕を回し、腹部に握りこぶしを当てる。
-
もう片方の手で握りこぶしを包み、素早く上に突き上げるように押す。
※ただし妊婦や乳児には適用できないため、特に注意が必要です。
3. すぐに救急車を呼ぶ
それでも改善しない場合は迷わず119番通報し、救急隊員の指示を仰ぎましょう。
まとめ
節分は楽しい日本の伝統行事ですが、小さな子どもや高齢者にとっては、豆や恵方巻きによる窒息・誤嚥のリスクが伴います。安全に節分を楽しむために、以下のポイントを押さえておきましょう。
-
✅5歳以下の子どもには豆を食べさせない。
-
✅豆まき後はしっかりと掃除をする。
-
✅恵方巻きは小さく切り分け、落ち着いて食べる。
-
✅飲み物を用意し、食事中の誤嚥を防ぐ。
-
✅万が一の窒息に備えて、応急処置の方法を知っておく。
これらの点に注意しながら、安全で楽しい節分を過ごしましょう。

